マンガの基礎デッサン デフォルメ編
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著者:林晃(Go office)、角丸つぶら
ISBN:9784894257269
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出版年月日:2008/7/15
判型・ページ数:B5変
大重版出来!!
マンガやアニメのキャラは、実際の三次元には存在しないバランスやプロポーションのものがほとんどです。しかしそれらに存在感があり、魅力があるのはなぜでしょうか? それは、“自由な気分”だけで描いた、というものではなく、「実際のものをしっかり観察して、立体と構造をとらえた上で、デフォルメされたもの」だからです。そして、この観察してとらえる力こそが、「マンガ家の目」なのです。
観察と表現の繰り返しによって作画力は格段に上達します! はたして、観察とは何でしょうか? 見たもの、写真をそのまま、できるだけソックリに描くことではありません。描きたい意欲を基盤に、腕なら腕、顔なら顔のパーツが、立体としての肉体の上にどのようにつき、どのように見えるか…など、「構造を理解して描くこと」が、重要なのです。最初は、見えるものはごくわずかです。「あたりまえ」に思えるもの、「よく知っている」ものにこそ、実は「思いこみで見ている」ものや「全然見ていない」という落とし穴があるのです。まず「あたりまえ」のものをしっかり見ること、考えながら見ることを学び、観察力を身につけましょう。そうした学習から、自在なデフォルメ力を持つ「マンガ家の目」が養われるのです。
著者紹介
林晃
1961年、東京生まれ。
東京都立大学文学部/哲学専攻卒業後、本格的にマンが家活動を始める。
ビジネスジャンプ奨励賞、佳作受賞。マンガ家・古川肇氏、井上紀良氏に師事する。実録マンガ「アジャ・コング物語」でプロデビューを果たした後、1997年にマンガ・デザイン制作事務所Go office(ゴーオフィス)を設立。「漫画の基礎デッサン」シリーズ、「キャラの気持ちの描き方」(ホビージャパン刊)、「コスチュームの描き方図鑑」、「スーパーマンガデッサン」「スーパーパースデッサン」「キャラポーズ資料集」(以上グラフィック社)、「マンガの基本ドリル1~3」「衣服のシワ上達ガイド1」(廣済堂出版社)など、国内外250冊以上に及ぶ“マンガ技法書”を制作している。
目次
・デッサンは「見て描く」そなわけは
・強調するデフォルメもあれば自然に見せる逆デフォルメもある
観察とはパッと見ジッと見
デフォルメのスタイルいろいろ
デフォルメってなんだろう?
キャラを立体的にとらえよう
キャラの構造をとらえよう
作画とデフォルメを語る
第1章 観察・見る力を身につけよう
手の大きさを基準に観察してみよう
頭部を観察しよう
全身を観察しよう
男のコ
年齢差の観察と描き分け
第2章 キャラを作画しよう
■キャラの顔を描こう
顔を描く手順
理想的な作画バランス
顔のパーツ
代表的なアングルを描き分けよう
顔のパーツを動かす
■キャラの体を描こう
体を描く手順
体のパーツ
動きのあるキャラを描く
■作画のためのポーズづくり
第3章 なんでもデフォルメ応用編
光とカゲによるデフォルメ
感情マーク使うデフォルメ表現
レンズ効果を利用しよう
ダイナミックデフォルメ