
本書は絵を描くこと全てに共通する技術、「デッサン力」を身につけるための一冊です。
デッサンの本質的な技術を3ステップに分けてていねいに解説。読むほどに絵を描くための基礎となるデッサン力について理解が深まり、さらに順を追って練習することでデッサンに必要な技術を着実に身につけることができます。デッサンの基本をつかむことで、いままで描いていた絵がさらに存在感を増し、より思い通りに描けるようになることでしょう。
ファインアートを学びはじめたばかりの方、いままでデッサンを本格的に学んだことがない方はもちろん、いま以上にイラストの画力を上げたい方、「絵を描くことに行きづまってしまった……」という方にもピッタリな一冊です。
デッサンはどんな絵においても役に立つ技術です。
描きたいものを描くために。その必要となる力を、ぜひ本書で身につけてください!
はじめに
1章 デッサンをするために必要なもの
鉛筆のことを知ろう
鉛筆を削ろう
鉛筆の持ち方と線
手の動かし方
その他の道具
2章 Lesson1 形をとる
基本の形を知ろう
基本の形を描こう
目線の位置で変わって見える形
接地面と接地点
いろいろなモチーフを描いてみよう
コーヒーカップ
コーヒーミル
毛糸の靴下
ブドウ、バナナ
ぬいぐるみ
ハサミ
ガラスのコップ
麦わら帽子
ショートケーキ
バラとリンドウ
万年筆
革のブーツ
3章 Lesson2 立体感を出す
立体感の表現
立体感を出す
光の方向による影と陰
形の変わり目〈稜線〉を知ろう
4章 Lesson3 モチーフらしい特徴を表現する
タッチのいろいろ
固有色の描き分け方
5章 モチーフを組み合わせて描いてみよう
花(ブーケ)とティーセット
果物が入ったカゴ
おもちゃと小物
梁取文吾(やなとり ぶんご)
東京都出身。日本画家。
2005年、東京芸術大学 美術学部 絵画科 日本画専攻を卒業。2008年、東京芸術大学大学院 美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復日本画を修了。すいどーばた美術学院 日本画科講師として指導を行うかたわら、個展開催、グループ展出品のため、日々創作活動に励んでいる。