鉛筆デッサン基本の「き」 やさしく、楽しく、デッサンを始めよう
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著者:スタジオ・ものくろーむ/編集:角丸つぶら
ISBN:9784798614212
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出版年月日:2017/3/31
判型・ページ数:B5変
大重版出来!!
本書は、これからデッサンを始める皆さんのための入門書です。デッサンにおける基本中の「き(基)」本にあたる導入部から応用までを、豊富な作例とやさしい解説で気軽に学習できる構成を心掛けています。
さて、デッサンにおける基本の『き』とはなんでしょう!?
ひとつは「基準」の『き』です。
本書の随所に登場する垂直・水平線は、デッサンを正確に描き進め、完成していくための「礎」となる基準線です。
もうひとつは「規則」の『き』です。
本書で扱うモチーフは、身の回りにあるごく普通のものですが、その成り立ちに一定の「規則性」や「法則性」が見て取れるはずです。デッサン力とは、この「ものの成り立ちの規則性」を見抜く力のことなのです。
さらに、基本の『き』とは「気持ち」の『き』であるかもしれません。
デッサンには、「謙虚な気持ち」が大切です。普段見慣れたものも新鮮な感覚で見直してみると、今まで知らなかった何かに気づくことでしょう。
まずは描いてみましょう。そして「あっ、形が似てきた!」「立体的に見えてきた!」などの感覚をつかみましょう。デッサンとはそのような『き(気)』付きの感動の醍醐味に溢れた行為だと思います。そのとき傍らに本書をおき、観察の仕方や進め方の一助となれば幸いです。
目次
「よく見て描け!」とは、どういうことでしょうか!
鉛筆のタッチを使いこなしましょう
はじめに
鉛筆の線とタッチに慣れよう
鉛筆をそろえよう…ステッドラー マルス ルモグラフの線と調子
準備する画材・道具類
描く姿勢について
理想の光を設定する…光をプラスすると描きやすくなる
直線と楕だ 円えんの練習をしよう
平面視から立体視へ…線とタッチを使いこなそう
光によって稜りょう線せんができる…たとえ「見えなくても」つくってしまえ!
人工物も自然物も、基本形に当てはめよう(単体)
紙コップを描いてみよう…手順通りに進めば必ずできる!
すべてのものは、立方体から始まる
四角いものを描いてみよう
筒状のものを描いてみよう
円錐状のものを描いてみよう
球状のものを描いてみよう
基本形の陰と影を観察しよう
紙コップを応用して描いてみよう
基本形を自然物に当てはめてみよう
形を修正することが、デッサンすること!
静物を組み合わせて描こう(複数)
内包する組み合わせを描く意味
巾着に入ったジャガイモを描いてみよう…実際に描く手順
3つの組み合わせを描く意味
3つの組み合わせ静物を描いてみよう
組み合わせ静物デッサンの作例から
立方体に内接する球の描き方
自分の手をデッサンしよう
手の動作を描いてみよう
コップを持つ手を描いてみよう
動作をする手のデッサン作例から
マルス ルモグラフ ブラックを使った3分スケッチ
まとめ・さまざまな手の動作を描こう
質感表現で表情をつけよう
布の質感を描き分けよう
素材の持つ質感を表現しよう
白い石膏像で、質感と観察力を再確認しよう
石膏像を描いてみよう…実際に描く手順